Xiaomi(シャオミ:小米科技)の超人気スマートデバイス「Mi Band」。
著者はかれこれ、グローバルモデルがリリースされる前に中華モデルを試してしまうほど、すっかりMi Bandが生活の一部になっています。
歴代の旧モデル含め、新製品がリリースされるたび、そのクオリティの高さに毎度驚かされています(特にバッテリー持ち)。
今回は、そんなXiaomiの最新スマートデバイス「Mi Smart Band 5」をレビューしていきます。
Contents
Xiaomi Mi Band 5 インプレッション
日本国内においてはそこまで知名度のなかったXiaomiでしたが、日本進出と共に3万円以下でフラッグシップ機並みのスペックを誇るスマホ、Redmi Note 9Sがリリースされたことにより、現在はかなり浸透してきたことと思います。
そのコスパの良さから、Mi Bandは旧モデルも世界中で大ヒット、2020年第1四半期の世界ウェアラブルデバイスマーケットシェアを14.0%も占めるなど、国内外問わず多くの人が利用しています。
本土中国では6月18日から販売が開始され、海外サイトでもリリースされるや否やすぐに品薄。グローバルバージョンの価格が落ち着くのを今か今かと待ちわびている人も多いと思います。
「Mi Smart Band 5」は、コスパの良さはもちろん、旧モデルからさらに進化させた
健康管理に“より”特化したスマートデバイス
です。
スペック紹介
Mi Smart Band 5 | |
ブランド | Xiaomi |
モデル | XMSH10HM |
カラー ※コアユニットはブラックのみ | Yellow / Teal / Navy Blue / Mint Green / Orange / Black |
材質 | ストラップ:TPU バックル:アルミ合金 ディスプレイカバー:2.5D強化ガラス, AFコーティング ケース:PC |
防水性 | 5ATM(50m相当) |
無線接続 | Bluetooth 5.0 BLE |
ハプティクスモーター | ローターモーター |
RAM | 512 KB |
フラッシュメモリ | 16 MB |
ディスプレイ | 1.1インチAMOLEDディスプレイ 解像度:126 * 29 色深度:16 bit バックライト:最大輝度≥450 nit※調整可 ディスプレイボタン:ワンタッチボタン(ウェイクアップ、リターン) |
センサー | 6軸センサー:3軸加速度計,3軸ジャイロスコープ PPG心拍数センサー デジタルMEMSマイク |
バッテリー | 125mAh LiPo(最小値) 充電方法:磁気充電 充電時間:<2時間 バッテリー寿命:≥14日 |
スポーツ | 屋外ランニング、パワーウォーキング、サイクリング、屋内ランニング、プールスイミング、フリースタイル、屋内サイクリング、エリプティカル、縄跳び、ヨガ、ローイングマシン ※ランニングまたはウォーキング検出、ペースアラート、キロメートルアラート、高心拍数アラートをサポート |
健康管理 | 心拍数の監視:終日の心拍数の手動心拍数、安静時の心拍数、心拍数曲線 睡眠の監視:深い睡眠、浅い睡眠、急速な眼球運動(REM)、昼寝 女性の健康の追跡:月経周期と排卵期 ストレスモニタリング、呼吸訓練、PAIバイタリティ指標評価、アイドルアラート、歩数計、目標設定 |
その他機能 | リモート写真撮影、音楽再生、端末検索、ミュート、ロック解除、着信通知、DND、WhatsAPP通知、アプリメッセージアラート、カレンダーリマインダー、イベントリマインダー、天気予報、タイマー、カウントダウンタイマー、アラーム、Bluetoothブロードキャスト、オンラインダイヤル、カスタムダイヤル、プリセットダイヤル、画面ロック、充電進捗表示、装着方法の選択、OTAアップグレード |
サポートOS | Android 5.0またはiOS 10.0以上 |
サイズ | 46.95 × 18.15 × 12.45 mm |
重量 | 11.9g(バンド含む) |
製品の特徴・概要
スペックに記載した通りですが、「Mi Band 5」の大きな特徴は、下記の通りです。
- 表示領域が約20%増加したダイナミックカラーディスプレイ
- 100以上のテーマにしたウォッチフェイス
- 11の豊富なスポーツモード
- 50メートル防水耐性
- 24時間心拍数モニタリング、リアルタイムモニタリング、心拍数の警告
- 24時間睡眠モニタリング、REM、昼寝の検出
- 生理期間の記録とリマインダーなど女性向けヘルストラッキング
- 14日間長時間バッテリー寿命
- 簡易的なマグネットポゴピン充電
従来モデルよりより精度が高まったスポーツ並びにヘルストラッキング機能が充実しています。
活力指数を表すPAIや、ストレスモニタリング、リラックスできる呼吸法、リモート撮影、Alipay対応など、これまでできなかったことができるようになっています。
充電も従来モデルと同様、マグネットポゴピン仕様となっていますが、バンドストラップを付けたままで充電が可能なスナップ式となっています。
筐体デザインやサイズ感はほとんど変わらないにもかかわらず、これだけの機能をぎゅっと詰め込んだ「Mi Band 5」は、自信をもってオススメできるウェアラブルデバイスです。
- 健康志向に最適な豊富なトラッキング機能
- より大きく見やすくなったAMOLED液晶
- バッテリー残量がが気にならないロングライフバッテリー
- 炎天下での視認性はやや悪い
- Mi Band 4を持っていれば必要なし
CNバージョン利用者は電波法に抵触するので、自己責任で利用するウキ!
Xiaomi Mi Band 5 レビュー・評価・感想
暫く使ってみての感想ですが、正直言うと
- Mi Band 4を持ってるなら必要ない
と思います。
もちろん睡眠時間や歩数計、スポーツモードの精度はかなり上がっていることは体感できますが、GPSが内臓されているわけではないため、原則としてスマホとセットで持ち歩く必要があります。
特にアウトドアでの運動中のトラッキングにはGPSがあると便利ですし、スマホを持ちながらの運動は、煩わしさを感じます。
加えて、細かい部分では刷新されてはいるものの、体感として旧モデルと比べそこまで変化はないというのが正直な感想です。
Mi Band 4がリリースされたのは、Mi Band 5リリースのちょうど一年前ぐらいなので、
マイナーチェンジでリニューアルされたMi Band 4
ぐらいに思っておくといいかもしれませんね。(とはいえ中華デバイスの1年は相当ですけどねw)
もしGPS内臓のモデルを単独で利用したいなら、(同じくMi Bandを製造している)Huami社の「Amazfit」の方が個人的には利便性を感じます。
関連Amazfit T-Rex レビュー|アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)準拠の堅牢性重視タフネスアウトドアスマートウォッチ
というわけで今回は、旧モデル(Mi Band 4)との違いも含めつつレビューしていきます。
化粧箱・パッケージ
Mi Band 4のパッケージとよく似た黒ベースの化粧箱です。
前面の"5"にキラキラとした装飾がされているのも前モデルと同じデザインです。
関連Xiaomi Mi Band 4 レビュー・スペック概要・評価・感想|フルカラーAMOLEDタッチディスプレイで更に利便性アップ&スタイリッシュに
【パッケージ内容】
- Mi Smart Band 5本体 × 1
- ストラップバンド × 1
- 専用充電ケーブル × 1
- ユーザーマニュアル × 1
今回のデバイスはCNバージョンのため、当然取説は中国語表記です。
筐体・デザイン
パッと見(電源が入っていない状態)だと、Mi Band 4と見た目はほぼ同じです。
シリコンバンドの質感、デザイン形状も酷似しています。
ディスプレイも、過去モデル同様2.5D強化ガラス、AFコーティングを採用しているため触り心地から質感までそっくりです。
背面も同じく、"mi"の刻印とセンサー類、ポゴピンメスコネクタを配置。
グローバルバージョンになると、ここに新たに認証類が印字されていくかもしれません。
側面に型番が刻印されているのも、従来モデルと同じです。
Mi Band 5は「XMSH10HM」がモデル番号です。
Xiaomi Mi Band 5 使用感レビュー
「Mi Band 5」は、例の如くスマートフォンと同期が必要です。
スマホとの同期は、これまでのMi Bandと同じように「Mi Fit」のアプリを使います。
日本語に対応し使いやすくなった「Mi Fit」
同期するには、ナビゲーションバー「プロフィール」の「デバイスを追加」から行います。
結局のところ、ウェアラブルデバイスはアプリありき。アプリが良ければデバイスの使い勝手も良くなります。
前述した「Amazfit」もそうですが、ほんの数年前までは英語表記(か他の言語)のみでした。
現在Huami社リリースのアプリは日本語に完全対応しているため、初めてでも何ら迷いなく同期できるはずです。
またデータの引継ぎも勝手にやってくれるので、mi bandユーザーにとってはいちいち再設定する手間が省けてありがたい限りです。
ほんの一部ですが、文字盤も多数あります。
「初音ミク」「名探偵コナン」「エヴァンゲリオン」の文字盤がリークされていましたが、日本版のMi Fitには搭載なし。
もしかしたら今後出てくる可能性はあるものの、権利関係の問題もありますし少なくとも著者の端末画はスポンジボブのみでした。
デフォルトが一番カッコいいウキ!
ディスプレイや充電方法など細かい刷新で利便性アップ
ディスプレイサイズは0.95インチから1.1インチへと拡大したことで、各モードの視認性が良くなりました。
基本操作は従来モデルと同じくスワイプやタップ。ディスプレイ感度は変わらず良好です。
PAIやストレスチェック、呼吸法などは新しい機能ですが、ディスプレイが小さくて見えないなんてことはなく、全体的に操作性が良くなっているのが体感できます。
そして触れておきたい充電ケーブルの刷新。
かつては充電ベースとか、クレードルという言葉の方が適当だった充電ケーブルも、ここまで小さくなっています。
画像はストラップバンドを外した状態で充電していますが、Mi Band 5はストラップバンドを付けたまま充電が可能です。
著者はストラップバンド断裂の経験はないものの、取り外し頻度が高ければ高いほどそのリスクは高まりますからね。
従来モデルも充電自体はポゴピン仕様で接触もよく、何の不満も感じてなかったとはいえ、ケーブルも少し長くなったので少し使いやすくなっています。
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Mi Band 4 から Mi Band 5 の比較
せっかく両デバイス持ちなので比較していきます。
電源オフ時のサイズ比較
さて、どちらがMi Band 5かわかりますか。
答えは左です。
気持ち、Mi Band 5の方がサイズが大きくなっています。
見る角度によって変わってしまうので少しわかりづらいですが、厚みもMi Band 5がほんの少し厚くなっています。
いずれにせよミリ単位のサイズ違いなので、ほぼ同サイズです。
背面のセンサーやコネクタ配置は全て同じですが、Mi Band 5の方は何も記載されていないシンプルなデザインです。
電源オン(起動)時の視認性の違い
輝度は400nitから450nitとなっているため、明るさもアップしていると思いきや、さほど変わりませんでした(左右逆になっています、すみません…)。
画面サイズが大きくなり、情報量が増したことで画像の初期画面の状態からワンタップでステータスを見れたり、心拍を任意で測れるようになりました。
ただ、相変わらず炎天下ではやや見えづらさはあります。
気になった点・注意したほうがいい点
マイナス点は正直ありません。よくできた製品です。
(海外サイトなら)わずか5,000円以下の出費で、ハイクオリティかつ高精度なスマートデバイスが手に入るだけでもシャオミに感謝です。
ですが前述の通り、個人的には、
- Mi Band 4があればわざわざ買いなおす必要はない
と思います。
もしくは、Mi Band 2や3、4を使ってみて、気に入ったらMi Band5を購入するのがオススメです。
もちろん、出来るだけ精度の高いヘルストラッキングをしたいなら別ですが、Mi Band 4も安物模倣中華ブランドに比べればずっと精度が高く、価格的なメリットもあります。
さすがシャオミ、過去モデル含め変な製品はひとつもないのでぜひご自身の目で見比べてみてください。
追記:バッテリー持ちが激減
充電するまでのバッテリー持ちを検証するために、しばらく使用してみたところ、バッテリー持ちは激減しています。
著者の使用環境はというと、着信、アプリ、メールなどの通知が1日100~300件、脈拍数モニタリング(検出頻度1分毎)、睡眠アシスタント、PAI測定あり、週2~3回の運動、ごくたまにミュージックプレーヤーを使用するといったところです。
Mi Band 4では、実質20日前後で充電していましたが(20%切ったら充電)、画像の通りMi Band 5ではめいっぱい使用して約半分の10日程度です。
これだけ持てば充分と捉えるか、これだけしか持たないと捉えるかはユーザー次第。
もちろんモニタリング頻度を少し下げればもう少し持つと思いますが、個人的には、前モデルの完成度が高すぎたために、使い勝手が若干悪くなりました。
日常的に装着するデバイスだからこそ、バッテリー持ちは長ければ長いほどありがたいです。
Xiaomi Mi Band 5 総合評価
さすが大企業かつ資本力の大きなXiaomi。これまで歴代モデルを使ってきていますが、リリースされるたびに驚かされます。
ですが今回そこまで驚きがなかった理由は、
- Mi Band 4の完成度が高すぎる
と言えます。
同じくXiaomiからリリースされているRedmi Bandなんかもいい製品ですが、選ぶ理由は特にありません。
個人的にスマートデバイスで一番大事なのはとにもかくにもバッテリー持ち。Mi Band 4は下手すれば1か月間充電不要です。
それに比べMi Band 5は、ジャイロやセンサー類などヘルストラッキング機能やスポーツトラッキングの精度を上げたことにより、バッテリー持ちが少し悪くなってしまったのは少し残念です。
また現時点でデバイス本体は日本語対応しておらず(英語か中国語)、今後のOTAアップデートが待たれます。※2020年8月現在(間違いなく対応されるでしょう)
とはいえ、バッテリー持ち以外の部分は確実に進化しています。アプリは日本語に対応していますし、ディスプレイ表示の視認性は向上、文字化けもなく何ら不便なく使えます。
11個ものスポーツに対応し、ミュージックプレーヤーやストップウォッチ、タイマー、リモートカメラ、Alipayなどの付加価値も盛りだくさんなので、Mi Band5でMi Bandデビューしてみてはいかがでしょうか。
【総合評価】 | |
製品名 | Mi Smart Band 5 |
総合おすすめ度 | 4.6 |
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