※メーカーよりサンプル提供
当サイトでは、これまでもALLDOCUBE製品(特にタブレット)をいくつか紹介してきましたが、ハズレを引いたことはほぼなく、中華ブランドの中でも安定してクオリティが高い印象があります。
今回紹介する「ALLDOCUBE X」は、クラウドファンディングを手掛ける「Indiegogo」から製品化された、Samsung製Super AMOLEDパネル搭載モデルです。
本ページでは、「ALLDOCUBE X(U1005E)」の実機レビューをしながら細かい部分まで詳しく解説していきます。
Contents
ALLDOCUBE X(U1005E)インプレッション
「ALLDOCUBE X」は、美しい発色と描写のSamsungスーパーAMOLEDディスプレイ(2560 × 1600 )に加え、AKM(旭化成エレクトロニクス)製Hi-Fiチップにステレオスピーカーを採用した、10.5インチサイズのタブレットです。
SoCにMediaTek社のMT8176 Hexaコアを採用し、6.9mmの薄型アルミ筐体、Android 8.1 Oreo、4GB RAM + 64GB ROM、大容量8000mAhバッテリーなどが主な特徴です。
そして、大容量バッテリーをカバーする急速充電や、指紋認証、ブルーライトカットモードなどの補助的な機能も充実しています。
2019年上半期現在、同社の現行の中華タブレットの中ではトップクラスのスペックを誇ります。
その中でもXは、タブレット(エンタメ)用途に特化したスタイルが魅力のハイスペックタブレットとなります。※スマホではミドルハイスペックの水準
- ミドルハイスペックSoC MT8176搭載
- Samsung Super AMOLED(2560 × 1600)液晶
- 充実の補助機能
- カメラ性能がやや脆弱
- 独立して使用できない(4G LTE非対応)
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化粧箱・パッケージ
黒一色にキラリと光る銀色のロゴ。"X"をモチーフにした斜線の入ったデザインもスタイリッシュです。
対して裏面は黒一色。
メーカー直送だったためか、仕様の類のシールも一切貼られていません。
化粧箱内側にはスポンジがあしらってあり、緩衝材の役割を果たしています。
ちなみに上箱も一面にスポンジが貼られているので、ディスプレイへのダメージは最小限に防げます。
次にパッケージ内容です。
【パッケージ内容】
- ALLDOCUBE M5X × 1
- 充電アダプタ × 1
- USB Type-C ケーブル × 1
送られてきた端末の同梱内容は本体とアダプタとケーブルのみでした。
取説などの紙媒体が入っていないのは意図的なのか不明ですが、今回はメーカー直のサンプル提供だったため、若干イレギュラーな措置なのかもしれません(確認中)。
とはいえ、この3点だけあれば普通に使えるので、全く問題ありません。
ALLDOCUBEは、発送先が日本の場合、日本国内でそのまま使用できるAタイプの2PINプラグ充電アダプタを同梱してくれます。
変換プラグを用意する必要がないのもメリットです(当サイト管理人の所有するALLDOCUBE専用アダプタは全てAタイプ)。
また、バッテリー容量の大きいタブレット(8,000mAh)なだけに、急速充電は必須。個人的には出来るだけ純正アダプタを使いたいので、下手に付属品を増やされるよりずっと潔く感じます。
ALLDOCUBE M5X 使用感
本章から実機を細かくチェックしていきます。
Xは、1色展開(フロント:ホワイト/バック:シルバー)のみのモデルとなります。
筐体・デザイン
フロントはカメラにセンサー、白ベゼルの没個性的なデザイン。背面は従来のモデル同様、センターにカメラを配置し、筐体はアルミボディで光沢を抑えた仕上がりです。
上部にSIMスロットとマイク、そして本製品のウリでもあるデュアルスピーカーを配置。
ボトムはフラットです。
後述しますが、Xのスピーカーの音質は綺麗で上質なサウンドです。ステレオスピーカーとHi-Fiチップがいい意味で相乗効果を得ています。
次に、左側面に電源ボタンと音量調節ボタン。
右側面に3.5mmイヤホンジャック、指紋認証、USBポートが配置されています。
SIMスロットは拡張用のメモリーカードのみしか入れられません。
Wi-Fi環境下のみでの使用が目的のデバイスとなっており、割り切った使い方が必要です。外出時使用する場合はデザリングやWi-Fiルーターを個別に持つ必要があります。
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ちなみに本体重量は491gでした。
カタログ値(販売サイト記載)は500gとなっているので、当初よりさらに軽量化に磨きがかかったのかもしれません。
ネットワーク(接続性)
前述の通り、本端末はSIMスロットはありますが、拡張用で4G LTEには対応していません。
独立して使用はできないため、外出時はデザリングかWi-Fi接続が必須となります。
海外端末を使用する際は(電波法違反となるため)自己責任にはなりますが、SIMの相性がいいのはソフトバンク系です。
ワンコイン(300円)から始められるLINEモバイルは、ソフトバンク回線が使えますし、サブ用(デザリング含む)SIMとしてもおすすめです。
ほとんどの中華端末は技適マークがありません。原則、技適マークを取得していない海外端末(ドローンやBluetooth接続が必要な無線機器)の使用は電波法違反となり、罰則の対象となります。利用は自己責任となりますのでご注意ください。
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ディスプレイ・ファームウェア
起動して出てきたロゴを見ただけで、アクティブマトリクス式有機EL(AMOLED)の発色の良さがわかります。
日本語化は特に複雑な設定はありません。初期設定で日本語を選択し、案内通り進めていきます。
画像だと少しわかりにくいですが、青一色の画面もかなり発色が良く眩しく感じます。
UIは余計なものが一切入っていない、AOSP(ほぼ素のAndroid)です。
デフォルトのランチャーは中華タブではおなじみのLancher3で、プリインストールされているアプリは必要最小限、Google関連のアプリのみです。
OSはAndroid8.1と新しいので、当然のことながら使い勝手は良好です。
OSが新しければ、Googleバックアップができるので、電話帳の移行も楽々です。使ったことがない方はぜひ活用しましょう。
メモリ・ストレージ容量
バックアップ(アプリのインストール)しながらなので、スタンバイ時とはやや異なるかもしれません。とはいえ、4GBもメモリがあればマルチタスクもサクサクこなせます。
デフォルトの状態でシステムファイルが約7GB占めています。
ストレージは64GBと標準的ですが、SDカードで拡張したり、クラウドと併用すれば充分ですね。
ベンチマークスコア
AnTuTu Benchmark
「ALLDOCUBE X」のAnTuTuスコア(v.7.1.4)は、109,039、CPUが51,070、GPUが19,729でした。
ベンチマークはメーカーの事前リークで知っていましたが、ほぼその通りの高スコアです。Helio X27とほぼ同等のスコアなので、ゲーミング用途でもある程度対応できます。
MT8176 6コアというと7万点前後のスコアを予想していただけに嬉しい驚きです。
「タブレット情報」→「Hardware information」→「CPU information」を確認するとCPUは"MT8176V"となっていました。MT8176とは違う高クロック版のCPUなのかもしれません。※過去に別端末で同じような事例あり
Geekbench 4
続いて「Geekbench 4」のスコアです。
CPUはシングルコアが1,610、マルチコアが3,971で、GPUは3,313でした。
こちらも事前リーク通りのスコアでHelio X20やX27と大差ない、ミドルハイスペック水準です。GPUスコアが3000点超えてるため、ほとんどのゲームは比較的ラグもなく遊べるはずです。
中華タブレットの中では上位クラスのモデルなので、視認性のいい大画面でゲームをやりたいという方にもおすすめです。
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カメラ性能
本章では、カメラ性能をチェックしていきます。
アウトカメラ
ALLDOCUBE Xのカメラ性能はインカメラが8.0MP、アウトカメラが8.0MPとそこまで高水準ではありません。
記録媒体としての利用価値は若干低いとはいえ、最近の中華タブレットは10.0MPを超えるカメラを搭載した端末が続々とリリースされています。
本端末はピント調節(フォーカス)はやや遅めで、フラッシュライトは前後付いていないこともあり、暗所撮影は不向きです。ちょっとした記録程度に使うのがいいと思います。
室内自然光(曇天)での撮影ですが、人間の視覚では充分な光量です。
それでもやや暗くなる印象は否めません。
インカメラ
そしてさらに残念なのはインカメラです。
完全に白飛びしてますし、自然な色合いが全然出ていません。
少し距離を置いて撮影してもピントも合ってませんし、色味が不自然です。
4Gで使用できないのでカメラ自体の使用頻度は限りなく低いと思いますが、カメラ性能はひと昔前の中華端末といった感じです。
ここを重視している方は要注意です。
音質
AKM(旭化成エレクトロニクス)製Hi-Fiチップによる音質は、オーディオ素人耳でも高音質で、ステレオスピーカーの恩恵もあり、最小音量でもモノラル出力のタブレットと比べれば当然のことながら雲泥の差です。
同インチサイズの(近い価格帯の)中華タブレットと比べても明らかに音質は異なり、綺麗な音です。最大音量にしてもビビることはありません。
特に高音〜中音域はしっかりと表現されています。
ヘッドセット利用でさらに音質の違いを感じられるとは思いますが、下手にヘッドセットを利用するより、タブレット本体の出力で使用するのが音の違いを確認できて個人的にはおすすめ。
ただ、低音は少し弱い印象があり、高音域のキンキンした音がやや目立つこと、最小ボリュームでも少し音が大きめです。出来るだけ静かに使いたいという方は少し注意が必要かもしれません。
総合的にみて本端末は、音楽鑑賞や映画鑑賞や動画鑑賞といったエンタメに特化した端末といえそうです。
マルウェアチェック
これまで同様マルウェアならびにウィルス等のチェックをしていきます。
今回も特にこれといった問題は検出されず。ウィルスチェックはほとんどの場合杞憂に終わります。
とはいえ、時代とともにバックドア系のウィルスはどんどん巧妙化しているため、面倒でもチェックしておいた方が安心です。
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気になった点・注意したほうがいい点
今回は正直マイナスポイントが見当たりません。
強いて挙げるとすれば、前述のイマイチなカメラ性能に加えて、4G LTEに対応していない点です。
せっかくSIMスロットがあるなら、出先でも独立して使用できるよう、4G LTEに対応してくれればなお良かったです。
ALLDOCUBE X 総合評価
Samsung Super AMOLEDスクリーンはさすがの一言。発色も視認性も抜群にいいのに、従来の液晶(LCD)に比べ、目に優しく省電力です。
AMOLEDパネルは発色が良すぎるぐらい眩しいので、目に負担がかかりそうですが、ブルーライトをカットできる、読書(Reading)モード やアイプロテクション(eye-protection)モードを搭載しているため、その心配は全くもって不要。
ALLDOCUBE Xは国内のガジェットギーク系のサイトでも、コスパの高いエンタメ系タブレットとして少し話題になっていましたし、家族用とか子供用といった使い方もおすすめな端末です!
【総合評価】 | |
製品名 | ALLDOCUBE X(U1005E) |
総合おすすめ度 | 4.8 |
【フラッシュセール中】
通常価格:$364.94
セール価格:$299.99
※セール価格は予告なく延長・終了する場合もございます。
あとがき
ALLDOCUBEのタブレットはほとんどが、10インチサイズでまとまっています。
とりわけM5シリーズは、「M5」「M5 S」「M5 X」「M5 XS」、そして今回紹介した「X」と、パッと見は正直ほとんど見分けがつきません。
なぜそこまで似通った製品をリリースしているのかいささか疑問は残りますが、スペックをよく見るとそれぞれに長所があります。
似たような端末が多く乱立する中国タブレット市場。製品クオリティは申し分なしなので、今後もALLDOCUBEには期待していきたいですね。