ソルトウォーターのルアーフィッシングの中で人気の高い釣りの一つ、ショアジギング。
サーフや磯、堤防からもできるというその手軽さから、年齢を問わず多くの人が熱中しています。
今回は、ショアジギング入門タックルの「シマノ ソルティーアドバンス ショアジギング S1000M」と「シマノ 16 ナスキー 4000XG」を入手したので、両者のインプレッションならびにレビューをしていきます!
Contents
ソルティーアドバンス ショアジギング S1000M インプレッション
Photo by フィッシングトップ|シマノ -SHIMANO-
【商品説明】
遥か彼方のナブラを狙い打つ!ショアジギング遠投モデル。
最大60gまでのメタルジグに対応。10フィートのロングレングスが圧倒的な飛距離を生み出します。
サーフや防波堤など「沖のナブラを打ちたい。」、「もっと広範囲に探りたい。」といったシーンで活躍するアイテムです。
シマノ スピニングロッド ソルティーアドバンス ショアジギング S1000M スペック | |
長さ | 10feet |
適合ジグ/プラグウエイト | MAX60g / MAX40g |
適合ライン | ナイロン:8-20lb PE:1-2号 |
釣種 | ショアジギング |
アクション | ミディアム |
ロッドタイプ | スピニング |
対象魚 | ワラサ、ブリ |
継形態 | 逆継手 |
継数 | 2本 |
穂先種類 | チューブラー |
ガイド材質 | ステン / sic(トップ) |
リールシート | Fuji DPS |
グリップタイプ | セパレートEVA |
リール固定方式 | アップロック |
仕舞寸法 | 157.0cm |
自重 | 220g |
コスパ重視ソルトウォーター専用設計エントリーモデル
ソルトウォーターのルアーフィッシングも狙う魚によって多種多様。
ソルティーアドバンスはシーバス、エギング、ライトゲーム、ロックフィッシュ、ジギング、タチウオなど、それぞれのターゲットにあわせてアイテムごとに専用の設計が施されています。
また、ソルトルアーゲームでは必須とも言えるPEラインに対応するために、トップガイドはSiCガイドを搭載しています。
価格は長さによって6,500円〜11,000円程度とリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れているのが魅力です。
その中でもS1000Mは遠投可能なショアジギング用に特化したモデルで、ワラサやブリなども狙えるソコソコタフなロッドです。
- ターゲットに合わせた専用設計
- SiCガイド搭載(トップのみ)
- リーズナブルな価格帯
- 専用設計なので汎用性が低い
- 必要最低限の性能
ソルティーアドバンス ショアジギング S1000M レビュー
今回はネットを利用したので、シマノ直送にて商品到着。
(中国工場生産とはいえ)さすがシマノですね。製品管理が行き届いているので梱包にも余念がありません。
ロッドも安心してネット注文できます。
ソルティーアドバンス(SALTY ADVANCE)は竿袋が付属しているモデルです。
不織布の安価なロッドケースなので、オマケ程度のクオリティ。
とはいえ、最近ミドルレンジのアイテムですら、袋が付いていないことが多々あるので、ないよりはあった方がいいですけどね。
説明書きはS1000M用の内容が記載されています。
ブルーカラーがアクセントになったデザイン。
価格なだけに、カーボンテープを締めあげて強度を高めたワンランク上の性能、ハイパワーX等は非搭載です。
適合ラインはナイロンで8〜20lb、PEなら1〜2号まで対応。
ジグは最大60gまで積むことができます。
ガイドはもちろん安定のFujiガイド。
リールの固定はアップロック仕様で、リールシートは汎用性が高く一番安価なFuji DPSを採用しています。
継手部分は逆継手。
継手の長さは充分取れているので、そうそうすっぽ抜けることもないと思います。
本製品はトップガイドのみSiC仕様となっています。
ジギングはPEラインを使うので、摩擦に弱いPEを利用するなら摩擦抵抗が少なく、放熱性の高いsicリングは必要不可欠ですね。
トップガイドが一番負担がかかるため、トップガイドさえsicならそれで充分という見解もあったりするので、個人的にもこれで充分ではないかと思います。
ソルティーアドバンス ショアジギング S1000M 総評
ティップが柔らかめで、先調子よりの竿かなと思いますが、専用設計なだけあってかなり太いです。
あわよくば、シーバスゲームやフラットフィッシュでも使えるかと期待したんですが、この竿で流用するのはかなり厳しそうです。
長さもありますし、繊細なアクションにはやや不向きなので、まさにライトショアジギング専用の竿といった感じです。
取り回しのしやすさを求めたり、もう少しライトゲームを希望なら、S900ML、S906MやS906MHあたりの方が汎用性が高く使いやすいかもしれません。
とはいえ、総合して概ね満足のロッドです。
というわけで、実釣レビューは後日改めてご紹介します!
【総合評価】 | |
製品名 | SHIMANO SALTY ADVANCE SHORE JIGGING S1000M |
総合おすすめ度 | 4.1 |
16 ナスキー 4000XG インプレッション
【商品説明】
親しみの持てるクラスでありながら、シマノの先進テクノロジーを存分に堪能できる信頼のシリーズ。
強くなめらかな巻きごこちを生み出すHAGANEギア、高い防水性能を誇るコアプロテクト搭載。ほかにもX-SHIP、Gフリーボディ、アルミ冷間鍛造ハンドル、大径ドラグノブなどを採用。
ショアジギングから大物まで。様々なゲームを楽しめる豊富なラインアップ。Amazonより引用
シマノ(SHIMANO)ショアジギング リール 16 ナスキー 4000XG スペック | |
モデル | 4000XG |
ギア比 | 6.2 |
実用ドラグ力/最大ドラグ力 | 6/11kg |
自重 | 295g |
スプール寸法 | 51/17mm |
適合ライン糸巻き量 | ナイロン:3.5-170、4-150、5-125 フロロ:3-190、4-145、5-115 PE:1-500、1.5-320、2-210 |
最大巻上長 | 99cm |
ハンドル長 | 55cm |
ベアリング数 | 4/1 |
仕様 | エキストラハイギア |
リール ハンドル | 左右付け替え可能 |
釣法 | ライトジギング、オフショア、ショアジギング、ライトショアジギング、シーバス |
ターゲット | シーバス、ワラサ、イナダ、ヒラメ、マゴチ、マダイ、タチウオ |
先進テクノロジー搭載ハイコストパフォーマンスモデル
ナスキーは1万円以下というリーズナブルな価格帯ながら、惜しげも無くシマノの先進テクノロジーを搭載したコストパフォーマンスの高い人気モデルです。
HAGANEギアとX-SHIPによる高負荷にも耐えうるシルキーな巻き心地と、水の侵入を防ぐコアプロテクトで海水にしっかりと対応。
Gフリーボディや大径ドラグノブでアングラーがおもいおもいのファイトを実現できます。
番手によってオールラウンドに使用できるため、汎用性が非常に高く安心して使えるリールです。
- 滑らかでスムーズな巻き心地
- 優れた防水性能で海水淡水どちらも対応
- 先進テクノロジー搭載ハイコスパモデル
- 自重がやや重め
- 耐久性は値段相応
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16 ナスキー 4000XG レビュー
番手は違えど13 ナスキーの時代から何度か使用しているナスキー。16 ナスキーなので2016年モデル(2017年?)です。
今回はジギング用に購入したのでハイギアモデルの4000XGをチョイス。
ハイギアモデルなので"XG"の表記の通り、エクストラハイギアのモデルです。
同梱内容は下記の通りです。
リール本体に調整ワッシャー(通常は使用しない)×3、マニュアル、展開図、スピニングリールニュアルです。
デザインに一昔前感は若干ありますが、HAGANEギアやCOREPROTECTの刻印も相まって、まだまだ現行利用できる高級感のあるデザインです。
リール用のキャリーケース、ならびに替えスプールは付属していないので、必要な場合は別途購入となります。
ラインキャパシティの記載はナイロンラインのみ。
PEのラインキャパの記載がないので先述のスペック表をご確認ください。
ドラグ部分は金属を模したメッキ仕様の樹脂素材のため、ややプラスチッキー感あり。
とはいえ安っぽさはなく、大口径ドラグノブなので突然のヒットにも対応しやすく、操作性は高いと思います。
ちなみに、今回はラインはデュエル(DUEL))のスーパーエックスワイヤー8 (Super X-wire 8)2号200mをチョイスしました。
ライトショアジギングでは少し太めですが、ある程度大物でも対応できるように2号としています。
しかしながら安くなったとはいえPEラインはやはり高い(高価)ですね。ルアーロスト同様ラインブレイクすると悲しくなります。。。
ショアジギング リール 16 ナスキー 4000XG 総評
個体差もあったりするのでなんともいえませんが、ガタつきなどはもちろんないですし巻き心地は決して悪くはないものの、リーリングはやや重いです。
ハイギア、新品ということもあるかもしれませんが、ダイワのエクセラーの方がスムーズな巻き心地です。
とはいえ、ある程度雑に、気ままに使えるサブ用リール(もちろんメインも可)としては優秀ではないかと思います。
搭載機能を見るとフラッグシップ機に引けをとりませんし、人気があるのも頷けます。
ハイエンドモデルを使ってきた玄人アングラーには少し不向きですが、エントリーモデルとしては安心して使えるいいリールです。
というわけで、ロッドと同じく実釣レビューは後日改めてご紹介します!
【総合評価】 | |
製品名 | SHIMANO NASCI 4000XG |
総合おすすめ度 | 4.4 |
最初からフラッグシップモデルを使う必要はない?
ジギングに限らず、“おすすめ”と称して様々なタックルが紹介されていますが、一人のアングラーとして言えることは、“最初から高いタックルを揃える必要はない”というのが結論です。
もちろん、金銭的にゆとりがあれば自由に選択すればいいですし、それができればベストです。
ですが初心者だからこそ、基礎を学ぶためにもモノに頼り過ぎないことも大事だと思います。
フラッグシップモデルの組み合わせが最強
フラッグシップモデルのロッドは剛性やしなり、アタリの取りやすさが全く違いますし、リールは巻き心地や魚をかけた時のタフさ(ドラグ性能)が雲泥の差です。
また、ルアーを投げた時の軸もブレにくく、何より連投しても軽くて疲れにくい、そして海水への耐久性も高くトラブルレスで長く使えるため、フラッグシップモデル同士を組み合わせれば最強なのはいうまでもありません。
段階を踏むと学びが多い
ただ、エントリーモデル→ハイエンドモデル(ミドル含む)というように段階を踏んだ方が、その釣りに必要なことや(安物はここがダメなど)納得することが多く、後々自分にとってプラスになるというのが持論です。
加えて、当サイトで何度か言っているように、“いつ辞めるかわからない”釣りに、そこまでつぎ込む必要はないですし、実際安物タックルや中古タックルで釣れないことは決してありません。
安物利用の初心者アングラーの方がハイエンドモデル利用の玄人アングラーよりずっと釣れてしまうなんていうこともザラにあります。
釣りの醍醐味は探究心
(弘法ではないですが)“弘法筆を選ばず”の精神で、モノにこだわるよりはまず、時会いやポイント、(自分なりの)方法を探る方がずっと大事ですし、それが釣りの一番の醍醐味でもあります。
安く揃えられて、自分で考えて結果(釣果)が出るのが一番の理想ですよね。
今回紹介したタックルもまさにエントリーモデルですが、ショアジギングに必要な性能は充分兼ね備えています。
釣果はまた別記事にてご紹介します!乞うご期待!
【ロッド】
【リール】
【ライン】
あとがき
著者のある程度本格的な釣り歴は、中学生ぐらいからです。これまでも様々な釣りをしてきました。
バスから始まり、そしてトラウトはがっつりハマって管理釣り場では飽き足らず、山に入って渓流を攻めたり、時には本流を攻めたり。
基本川や湖といった淡水ばかりで、海釣りはそれらのタックルを流用できるロックフィッシュ、また、一時期シーバスやフラットフィッシュを少しかじったぐらいでそこまで本格的にはやっていませんでした。
海を敬遠していた理由は、“メンテナンスが淡水より面倒くさい”からに他なりません。
もちろん淡水だからメンテナンスしなくていいなんてことはないんですけど、特に渓流の水は綺麗ですしほぼメンテナンスフリーですからね。
釣れる確率は高いとわかっていても、エサ釣りをあまりやらない理由も、仕掛けが面倒くさい、臭い、手軽ではないなどの理由なので、コレに近いものがあります。
ですが、メンテナンスもさほど大変では無いことに今更気づきました(一番は友人に触発されただけなんですけどね)。
入門タックルとはいえ、手に入れた以上はしっかりやっていきます!