スマートスピーカーのみならず、Google Nest HubやAmazon Echo Showといったスマートディスプレイも一家に1台ある時代。
少なくともChromecastやFire TV Stick、Apple TVなどのストリーミングデバイスを含めれば、何かしらのスマートホームデバイスを利用している家庭がほとんどだと思います。
今回はその中のエントリーモデルの「Google Nest Mini」のレビューを(今更)改めてしていくとともに、Amazonデバイスとの併用についても触れていきます。
Contents
Google Nest Mini インプレッション
2019年11月に登場して以来、世代交代もなく2世代のまま長きにわたり君臨し続ける本機。
スマートフォンの製品サイクルに比べると圧倒的に遅いながらもそろそろニューモデルも期待したいところです。
そんな中わざわざ現行モデルを(今更ながら)購入してみたわけですが、率直に言ってEchoシリーズ同様“あればあったで便利”程度というのがファーストインプレッション。
しかしながら本機はスマートディスプレイの“使い勝手の悪さ”に比べ、コンパクトでシンプルなデバイスである分、活用がしやすく
- 本機さえあれば(を中心とした)手軽にスマートホーム化が可能
とも感じます。
Nest MiniはEcho Dot(Pop)同様、比較的お手頃なエントリーモデルではあるものの、Googleサービスに恩恵を受けている人なら持っていいて損のないデバイスです。
- ポップでキュートなデザイン
- GoogleらしいUX
- 壁掛け対応設計
- 初期設定がやや面倒
- やや籠り気味で広がりのない音質
スペック紹介
Google Nest Mini | |
モデル | H2C |
カラー | Chalk /Charcoal /Coral /Sky |
---|---|
プロセッサ | クアッドコア 64-bit ARM CPU 1.4 GHz |
スピーカー | 40 mm ドライバ※Googleアシスタント対応 |
マイク | 3※Voice Match対応 |
センサー | 静電容量方式 |
Bluetooth | 5.0 |
WiFi | 802.11b/g/n/ac (2.4 GHz/5 GHz) |
電源 | 15W電源アダプター |
接続ポート | DC電源ジャック |
対応OS | Android/iOS |
サイズ | φ98 x 42 mm ケーブル長:1.5m |
重量 | 177-183 g |
※取説・ショップページ・公式サイトから抜粋
Google Nest Mini 実機レビュー
まずは本デバイスのレビューとなりますが、Google Nest Miniは方々で言われている通りGoogleのサービスを享受しているユーザーにこそ恩恵の大きい、アプリ(Google Home)ありきのシロモノです。
もちろん初期設定さえ済ましてしまえば、デバイスのみでも様々なことができるようになるものの、詳細設定にはアプリは必須なうえに、スマートホーム化したいならなおさらアプリを経由する以外にありません。
スピーカー単体ということで価格的にも手軽に導入できる割に、スマートディスプレイに比べややユーザーを選ぶ製品だと思います。
別のGoogleデバイスで設定を済ませていたせいなのかは不明ですが、機器検索がなかなかうまくいかず初期設定に少し時間がかかりました。
普段からガジェットに慣れ親しんでいる筆者がハマってしまったぐらいなので、Amazonデバイスより初期設定の難易度がほんの少し高いような気がします。
化粧箱・パッケージ
化粧箱はシンプルイズベスト。
Pixelなどと同様余計な印刷を出来るだけ控えた紙のみの梱包です。
【パッケージ内容】
- Nest Mini × 1
- DCケーブル × 1
- クイックマニュアル他 × 各1
筐体・デザイン
先代、現行モデル共に筐体サイズ並びにデザインはほぼ変わりません。
先代モデルとの変更点は、ポートがDCになり、壁掛け(用の穴)対応となった点。
マイクスイッチは健在です。
広告
Google Nest Mini 使用感・評価・感想
作業用などサブスピーカーとして最適
基本操作は音声認識がメインとなりますが、本体にもボリュームコントロール(左右)、センターにアクティブライト点灯ボタンが配置されています。
といっても物理的なファンクションではなく、静電容量方式いわゆるタッチセンサーなのでほんの少し触れる(か触れない)だけで反応します。
音質はクリア…とは言えず決して高音質とはいえません。
ただこのサイズのスピーカーとしては充分及第点で、低音高音共にバランスもとれていて作業用程度なら充分使えます。
特にフルボリュームでは歪みが目立つため、50%以下で利用する方が音楽再生にはよさそうです。
しかしながら先述の通り、音の広がりもなく音場も感じられない“各音域音が出ている”だけなので、あくまでもサブスピーカーとして使うか、スマート家電の音声認識用のデバイスとして使うのがよさそうです。
因みに音声認識はマイク3基のおかげもあり、多少の雑音があっても問題なく認識してくれます。
Googleサービス活用しつつ各部屋1台置いておくとより便利
Google Homeアプリを併用すれば、単体でもちょっとした会話や音楽視聴、Google検索、予定やリマインダーの設定確認、アラーム・タイマー、天気予報やニュースの確認、Chromecast連携など様々なことができるようになります。
他の家電とのスマートホーム化はもちろんできるので、初めての1台として持つのもオススメです。
ただNest Miniはなんといってもエントリーモデルらしいお手頃価格な点。
YouTube含めGoogleのサービスを利用していることは大前提ですが、複数台(各部屋1台)置いておくとさらに幅広い使い方が出来ます。
ブロードキャスト機能を使えば家族への伝達も楽々できますし、モバイルデバイスへ情報の送信、会話の翻訳など1軒まるごと活用した方が利便性はグッと高まります。
スピーカーの場合ディスプレイがないので都度声をかける必要はあるものの、“小さくても便利”のキャッチフレーズは伊達ではありません。
※通常でも壁掛けは出来ますが、オシャレに配置するのもオススメ
Alexaとの併用はアリ?ナシ?
当たり前ですが、AlexaでGoogleデバイスは動作してくれませんし、GoogleでAmazonデバイスは動いてくれません。
つまり、併用するにしてもそれぞれ独立して使うことになります。
画像の通り我が家にはどちらもあり、例えば今回レビューしたNest Miniの隣にあるのは、Amazon Echo Show5です。
併用できるかどうかは結論、人によります。
発売当初に比べ、Amazonデバイスも精度が高まり不満は減ったものの、検索時の精度やYouTube等への互換性はやはりGoogleデバイスにかないません。
ただスピーカーのクオリティや、コスパ(特にセール時)の観点から言うと、Amazonデバイスは圧倒的に有利です。
結局のところ、どちらも優れた素晴らしいデバイスたちです。
筆者の場合、どちらのサービスも享受しているため、それぞれのいいとこどりをしつつ併用しています。
多少ごちゃついても気にならない質なので、ひとつのモニターにFire TV StickとChromecastが刺さっており、リモコンも2台あったりと無駄も多いですが、部屋ごとにわけたりユーザーごとに分けたりすれば家族間のプライバシーも守りやすいような気もします。
Google Nest Mini 総合評価
音質にこだわるならGoogle Nest Audio、ディスプレイが欲しければGoogle Nest Hubとなるわけですが、筆者もまんまとその罠にはまっていきそうです(涙)
Chromecastは以前から持っていたのでこれ以上は…と思ってはいたものの、やはりAmazonデバイスにはない便利さがGoogleデバイスには確実にあります。
以前はAppleにズブズブでしたが、これでApple製品も使っているようだったらさらに沼にはまるところでした。
手始めにお手頃な「Google Nest Mini」、おすすめです!
【総合評価】 | |
製品名 | Google Nest Mini |
総合おすすめ度 | 3.9 |